「ヤッターマン」 アイちゃん(ヤッターマン2号)

本名:上成愛 年齢12歳 3月26日が誕生日?
(劇中、誕生日を迎える描写があるので
該当回の放送日を誕生日と仮定していますが、正式な誕生日は設定上不明)

電器屋を経営する上成吾呂三、ひかり夫妻の一人娘。
実はガンちゃん(ヤッターマン1号)と共にヤッターメカを駆って、ドロンボー一味と戦う正義の女の子。
強力な電流が流れる武器・シビレステッキの使い手で
持ち前の運動神経を生かした華麗なアクションを披露する。
ガンちゃんとは非常に仲が良く、変身前後を問わず人前にも関わらずイチャイチャする事がある。
また、ヤッターマンとしても息の合った連携を見せる事もしばしば。
ドロンボーの前に登場して決め台詞を言う際は、ガンちゃんの場合、”歯が光る”
アイちゃんの場合”目が光る”事が多い。

趣味はプロレス観戦(?)・好きな食べ物は焼き芋?
電器屋の娘なので、電器系統に関しての知識は豊富らしい。
また、ヤッターマンのサポートをするサイコロ型ロボット・オモッチャマの電池も管理している。
活発で好奇心旺盛で、時折ミーハーっぽい一面を見せる事もあり
ドロンボーのインチキ商売に引っかかった事もある。
上記のような現代っ子的な面や女性としての大胆さを見せる事もあれば
奥ゆかしい古風な女性のような面も見せる事もある。
劇中のほとんどの登場人物から「アイちゃん」か「ヤッターマン(2号)」と呼ばれるが
時折、ドロンボーから「2号さん」と揶揄される事もある。


私が岡本さんのファンになったきっかけのキャラがアイちゃんなので
他のキャラ以上に強い思い入れがあるのも大きいですが
数ある岡本さんが演じたキャラの中で、私はこのアイちゃんが一番好きなキャラです。

作品上ではドロンボー一味(のドロンジョ様とボヤッキー)の台詞の量が一番多いので
アイちゃんはメインキャラと考える方は、もしかすると多くないかもしれませんが
キャラのインパクトや、岡本さんご本人が
とにかく元気を呼び起こしてくれる愛すべきキャラクター
とアイちゃんのキャラを語られている事
何よりプロフィール等で岡本さんの代表作として取り上げられる作品である点
岡本さんが現在もイベント等でアイちゃんの声を実演される機会もある事から考えても
アイちゃんは岡本さんの一番の代表作であり、岡本さんの代名詞とも言えると思います。

アイちゃんの魅力は、本当に色々とありますが
アイちゃんの明るくて格好良いキャラに私は魅かれましたし
そうした面は大きな魅力だと感じる方も多いでしょう。
それに加え、アイちゃんはただ格好良く明るいだけじゃなく
お淑やかで理知的な面、色っぽい面、茶目っ気や小悪魔的な面
さらにやちょっとコミカルな面もあったり
ガンちゃんに対しては、非常に一途な面を見せる点等々
本当に色々な面を見せてくれるのが魅力であり
またそのキャラに芯の強さが感じられるのも大きな特徴だと思います。

ちなみに、岡本さんご本人は以前のインタビューではアイちゃんの魅力を
颯爽と登場して、とても格好良い女の子である点や
普段は普通の可愛い子が、格好良い女の子に変身できる点を挙げられていました。

また、キャラの見た目、特にヤッターマンに変身した後は、
つなぎ・帽子・マスクそれぞれの色(ピンク・赤・紫)のバランスが良く、非常に魅力的な外見だと思います。
アイちゃんの魅力については、脚本・演出等の方のキャラの描き方による所も大いにあると思いますが
やはり岡本さんの声や演技による所も多いと思いますし
岡本茉利さんご本人の人間的な魅力も、アイちゃんの魅力に投影されているのかもしれません。

あと、ガンちゃんの太田淑子さん(とオモッチャマの桂玲子さん)も
岡本さん同様に、タイムボカンから続投している事もあって
ガンちゃんとアイちゃんの息の合ったやり取りが随所に見られたのは良かったです。
また、たまに露骨に愛情表現を見せるシーンもありましたが
そうしたシーンでやり過ぎと思える位、ガンちゃんとアイちゃんが愛し合っているように描かれていたのは、
お二人の演技もあってか、微笑ましく見る事が出来ました。

アイちゃんの台詞の言い回しはどれもこれも魅力的ですが
数あるアイちゃんの台詞の中で、私が特に気に入っているのは、
「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は・・・栄えないわよ!」と言う台詞です。
ヤッターマン登場時のお馴染みの口上は、普通だと「この世に悪は栄えない!」となるのですが、
アイちゃんに限っては、言い回しが非常に可愛らしいこの口上が時折披露される事がありました。
岡本さんの声の魅力もあってか、この口上の言い回しからは
上で述べたようなアイちゃんの茶目っ気や可愛らしさが非常に強く感じられました。
この口上は56・64・71・84・89話のヤッターマン登場シーンで聞く事が出来ますので、確認してみて下さい。

他にも、ここで紹介しておきたい位好きなのは、
変身シーンや勝利のポーズの際に頻繁に使われた「ヤッター!」
アイちゃんが嬉しがる時等に見せる「ウフッ」と言う言い回し
「アイアイ!」と言う返事や、「エイッ!」とか「シビレステッキ〜!」と言う攻撃する際の台詞も好きです。
なお、「ウフッ」と言う言い回しは岡本さんのキャラが頻繁に使う言い回しですが、
アイちゃんとルンルンの「ウフッ」は、私は何か違うような気がします。

アイちゃんは基本的には、ヒーローと言う役所なのが大きいと思われますが
時折、少女っぽい一面を見せる事もあるものの
年よりも成熟した大人っぽいキャラとして描かれている事が多い感じがします。
大人びていると言えば、上に「華麗なアクション」と書きましたが、
アクションシーンではキック一発で相手を仕留めたり、大の大人を手玉に取るような動きを随所で見せたり、
半端じゃない実力を誇っていました。

・「ヤッターマン」終了後のアイちゃん
「ヤッターマン」の最終回では、ドロンボーが解散して三人が別れ別れになる場面は描かれていますが
ガンちゃんとアイちゃんに関してはほとんど何も描かれず、あの後どうなったのか、作品上は定かではありません。
ただ「ヤッターマン」終了後に製作された関連作品の中には
アイちゃんとガンちゃんのその後が描かれた作品も存在します。

まず、1980年に製作された「オタスケマン」のCDドラマでは
この作品においては、特に二人の関係が進展したと言う描写はありません。
(何故かガンちゃんがイチャイチャしようとするのを、アイちゃんが嫌がる描写があったのは不思議でした)
続いて、1994年に製作された「タイムボカン王道復古」では
本編から何年後の設定なのか不明ですが、何とアイちゃんはめでたくガンちゃんと結婚していたのです。
おまけに、本編よりアツアツ度(バカップル度?)もアップしています。

ところが「王道復古」の後、1998年に発売されたゲーム「ボカンですよ」
及び2001年に発売された「ボカンGOGOGO!」においては
(詳しくはゲーム紹介のコーナーをご覧下さい)
「王道復古」で示された「二人の結婚」と言う件について、肯定的な描写も否定的な描写もありませんでした。

となると、”ガンちゃんとアイちゃんの結婚した設定”はゲームにおいては生きているのか否か?が気になる所ですが
これについては、「ボカンですよ」には「王道復古」のみに登場した「ヤッターワンFZ」が登場していますので
ボカンですよ」は「王道復古」の正当な続編で「やはり二人は結婚している」と肯定する事も可能ですし
一方で、その後に作られた「ボカンGOGOGO!」には「FZ」は出てきませんので
『「ボカンですよ」の設定はパラレルワールド』と解釈して、「二人は結婚していない」と考える事も可能です。

ちなみに、岡本さんご本人のインタビュー(詳しくは、記事紹介のコーナーで紹介しています)を読むと
「ヤッターマン」で岡本さんは、タイムボカンシリーズのレギュラーを自ら望んで降板されたようです。
降板した事で岡本さんご自身が
チャンスをいただいて新しい道を自分で切り開く事が出来た、と言っておられるので
岡本さんの選択は、決して間違っていないと思います。

ただ、一方で個人的には「ゼンダマン」以降も岡本さんに出続けていたら
声優や女優として、また違った岡本さんが見られたのでは・・・と言う気持ちは今もあります。

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