「花の子ルンルン」 ルンルン

本名:ルンルン・フラワー
年齢12歳(劇中、二度誕生日を迎える描写がある為、終盤には13歳になるものと思われる
なお、設定上の正式な誕生日は不明)
ルンルンが産まれる際、ルンルンを産むのと引き換えに母は死亡
また、外国航路の船長をしていた父もルンルンが5歳の時、
母親を亡くし塞ぎ込みがちだったルンルンと二人で山登りに行った際
突然起きた大嵐が起きた際にルンルンを庇って死亡している。
旅に出るまでは、フランスの片田舎で花屋を営む母方の祖父母に育てられ暮らしていた。
なお、両親や祖父母の名前は劇中はおろか設定上も一切分からない。

実はフラワーヌ星の王家の証「七色の花」を見つけ出す能力を秘めた「花の精」の血を受け継ぐ少女。
ルンルンの誕生日にルンルンの元に現れたフラワーヌ星から来た国王の使者である
ヌーボとキャトーをお供に七色の花探しの旅に出発。
生まれ故郷のフランスを皮切りに北欧からアフリカ大陸に至るまで花探しに赴いた
旅の中で、自分を陰に日なたに見守っているセルジュさん(実はフラワーヌ星の王子)に
恋心に似た憧れを抱いている。


ルンルンは岡本さんのプロフィールでも確実に代表作の一つとして紹介されますし
岡本さんご本人も、今でも色々な場で実演される機会が多い上に
舞台などで主題歌「花の子ルンルン」を歌う機会もあったりしますので
アイちゃんと並んで、岡本茉利さんの代表的なキャラだと言えるでしょう。
主役なので出番が非常に多いのもポイントです。

ルンルンのキャラクターは、旅立ち当初はお世辞にも一人前とは言えないルンルンが
人々と触れ合う事で一人前に成長してゆくと言う作品の大筋と
演者としての岡本さんの成長がオーバーラップして行く様に見る事が出来る点も
魅力だと言えると思います。

ただし、前述の色々な特徴が災いしてか
時には窮地に陥ったり、生命の危機に陥る事も結構あるため、
岡本さんの演じたキャラの中でも
見ていて特に冷や冷やさせられるキャラだと言えるかもしれません。

それと共に、ルンルンは両親を亡くしていると言う辛い過去を持ちながらも
それをバネに明るく生きようとすると言う前向きな一途な生き方で自分の道を切り開いて行く
かなり魅力的なキャラとして描かれています。
見た目だけだとお淑やかな少女なので、単純な清純派ヒロインと勘違いされがちですが
お節介で少々男勝りな面を見せたり、キャラが一面的ではなく
色々な面での魅力が十分に描かれている点も魅力だと言えるでしょう。
またルンルンは、直前に演じていたアイちゃんよりは少女っぽいキャラですが
様々なサポートがありながらも、実質的に一人でヨーロッパの各地を旅する訳ですから
アイちゃんとは別な面で12歳とは思えない部分も色々とあります。

なお、岡本さんのルンルン関係のインタビューによれば、
それまでは声にしてもスタイルにしても、スラッとした細身のキャラクターが多く
ルンルンのようなタイプの少女は初めてだったそうです。
それ故、動きやお芝居の細やかさと言った表情の変化を表現するのに苦労された上
キャラの特性上、常に声の高い部分を維持して
ハイテンションで演じる事を心掛けていらっしゃったそうです。

ルンルンの大きな魅力に、花の鍵の力で色々なキャラに化ける事が出来る点も挙げられます。
ある時は、いつもの岡本さんの声の音域からはあまり想像できないような低めの声を出したり、
またある時は、騎士に扮して少年っぽい声を出したりと
キャラに化ける事で岡本さんのいつもは聞けない声色が聞ける点も大きな魅力であると思います。
ルンルンの言い回しはどれも魅力的ですが、特に私が好きな言い回しは、
感動したりした時に発する「ウワ〜!」
(大抵は花の鍵で変身した後に言う)「ウフフッ!」と澄ましている声です。

ちなみに「花の子ルンルン」と言う作品の代名詞と言えば、毎回最後に出る「花ことば」ですが
作品中のルンルンも、花を見ただけで花に関する知識が豊富だからか
「○○の花ことばは××」とすぐに分ってしまうシーンが何度かありました。
衣装についてもキャラデザイン同様に後半に変更されましたが、
私は前半の衣装の方が後半の衣装より好きです。

そんなルンルンでしたが、後半にキャラデザインが少し変更されます。
その際に、ルンルンの顔の形が岡本さんの顔の形に近付けられましたし
また、岡本さんの少女・幼児期の体験がご自身の言を借りれば
ルンルンに結構生かされている面もあるようで、ある面では
ルンルンと言うキャラと岡本さんは、一体になっていたと言えるのではないでしょうか?

最終回のルンルンは紆余曲折あったものの、最後は憧れのセルジュさんとめでたく結ばれます。
しかし、文字通り苦楽を共にして旅した筈のお供のキャトーやヌーボとは、
やたらとあっさりお別れするのは物足りないです。
もう少し、感傷的な別れのシーンがあっても良かったんじゃないかと思いました。
ただ、フラワーヌ星に着いた時点でキャトー、ヌーボはフラワーヌ星人の姿に変わっていましたので
その格好でお別れをされても少し違うのでは…?と考え
別れの描写はあっさりにされたのかもしれません。

なお、岡本さんの演じるルンルンは
プレイステーションのゲーム「魔女っ子大作戦」にも出演しています。
他のゲームについても、ゲーム情報のページで詳しく紹介しているのでそちらもご覧下さい。

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