「いなかっぺ大将」 キクちゃん

本名:大柿キク子 年齢12歳 柔道家大柿矢五郎の一人娘で父親譲りの柔道技を身に付けている。
また大柿家唯一の女性なので、家事全般もこなす
顔は大ちゃん(風大左ェ門)の幼馴染みのハナちゃん(森ハナ子)にそっくり
白いシャツにピンクのスカートを履き、茶色っぽい髪を三つ編みにしている点がハナちゃんと異なる
(ハナちゃんは黄色いシャツにパンツルック、長めの髪は結んでいない)
大柿家に同居している大ちゃんをかなり好いているが、意外によくもてる大ちゃんに対し
やきもちを焼いたり、その突飛な行動に呆れる事もしばしば
よく聞く事の出来る台詞・・・「イヤ〜ン」、「ツ〜ン!」、「不潔ねえ」
「大ちゃんったら…」、「大ちゃんなんかキラーイ」


岡本茉利さんのアニメにおける初レギュラー作品がこのキクちゃんです。
キクちゃんの魅力は、しっとりした色気が漂い、家庭的で上品な点だと思います。
岡本さんの演技からはデビュー間もない新鮮な少女の初々しさも、もちろん感じられますが
それ以上に、キクちゃんの少女らしからぬしっかりした所や母性と言った
他の岡本キャラとは一味違った魅力が強く見出せました。
初々しい演技を披露しつつ、落ち着いた所のあるキャラと言う、結構な難役をこなしていたのが
まさか、デビュー間もない当時10代の声優である岡本さんだったとは…
と驚かれた方も多かったのでは?

また、キクちゃんが時折大ちゃんに対し、やきもちを焼く姿が多いのも、
岡本さんの焼きもちを焼く演技が非常に真に迫っているからか、
キクちゃんのキャラを強烈にアピールするポイントの一つだと言えるでしょう。
その一方で、キクちゃんはすぐフンドシ姿になる大ちゃんに真っ赤になって顔を隠し
「まあ〜大ちゃんたら…」と反応するような少女らしい一面(?)も持っていたりします。
ギャグ漫画特有の表現の一環として、きつい突っ込みを見せたりする事も稀にありますが
汚い言葉づかいを一切しないと言う点もあって、極めて清純なキャラだと言えるでしょう。

そう言う人物なので、キクちゃんは学校のクラスでも当然マドンナ的な存在となっていて
作中でも大ちゃんやライバルの西一(はじめ)が取り合いをしますが
肝心のキクちゃん自身は、大ちゃんにベタ惚れしていて
他の相手に目をくれる事は無い(筈です)ようです。
その割りに、時折大ちゃんへの態度が冷たくなる事があるのはご愛嬌?かと思われますが
大ちゃんの幼馴染みであるハナちゃんとは、大ちゃんを巡っての三角関係を繰り広げています。

ちなみに、ある書籍で岡本さんは一番思い出深い仕事は?と言う質問に対し、
キクちゃんの名前を挙げられた事がありました。
初のアニメレギュラーだったからとか、他にも色々な理由からそう答えられたのかもしれませんが
確かに好感が持てるキャラですので
このキクちゃんを一番のお気に入りとして挙げられたのには、ある意味納得させられたものです。
また、そうした思い入れもあってか、岡本さんが今でも実演される機会が多いですし
主題歌「大ちゃん数え唄」を舞台等で岡本さん自ら歌われる事がある事もありまして
キクちゃんは、岡本さんの代表キャラの一つと言って間違いないと思います。

三角関係の果てに、結局最終回では恐ろしい事に(?)
文金高島田姿のハナちゃんとウエディングドレス姿のキクちゃんの二人が
揃って大ちゃんと結婚する事になります。
直後に大ちゃんがアメリカへ旅立ってしまい
結婚の件は有耶無耶になって話は終わってしまいますが
その後一体どうなったのかを考えるのは野暮なのかもしれません。

キクちゃんに関する余談
・岡本さんが一週月美(月美さん)役でレギュラー出演された
『てんとう虫の歌』には、大ちゃんに加えキクちゃんの父親である大柿矢五郎が登場する
「いなかっぺ大将がやって来た」(第68話)
と言うエピソードがあります。
『いなかっぺ〜』、『てんとう虫〜』の原作が共に川崎のぼる先生で、
アニメの製作がタツノコプロだった事から、こうした夢の共演が実現したのだと思われます。
ただ非常に惜しまれるのが、上記の当該回に
岡本さん演じるキクちゃんの出演が実現しなかった事です。

・岡本さん演じるキクちゃんの初登場は「いなかっぺ大将」第1回のBパートなのですが
第1回のAパートでは、岡本さんは大ちゃんの故郷にいるリスの声を担当しています。
このリスの声は一瞬しか流れない事もあって、岡本さんの声と確認するのはかなり難しいです。

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