「ピュア島の仲間たち」 セレンディピティ

本名:なし? 年齢不詳
外見はピンクの竜(恐竜)のような生物
乗っていた船が難破し、ピュア島にたどり着いた少年・コーナと出会う


セレンディピティは岡本さんには珍しい、非人間キャラですが
このセレンディピティの魅力は、未見の私の推測では、
”色々な意味で大らかさを感じさせるキャラ”である点かと思います。

人伝に聞いた話では、セレンディピティが島の湖で水面に向かい
「私は一体・・・何の為に生まれて来たのかしら」「私は何者なの?」
と自問自答するシーンが非常に良いシーンだそうです。
その場面の岡本さんの台詞回しを想像するだけで、胸に込み上げる物があります。
他にも、岡本さん得意の(?)「アアンッ」と言う声を上げる場面があったり、
人間でないキャラですが、岡本さんらしいキャラなのは確かなようです。

当時のアニメ雑誌に載っていた記事によると、
岡本さんがこのセレンディピティ役に選ばれた理由として
”男性でもなく女性でもない妖精なので、どんな生物からも安心感が得られるような声の持ち主”
である事が評価された為だ、と言う事が書かれていました。
岡本さんの声がそうした評価を受けていたと言うのは、ファンとしては嬉しく感じます。

最終回は、コーナは生き別れた両親と再会したか否かについては語られず、
コーナとセレンディピティもそのままで、他の登場人物も幸せなまま…と言う終わり方のようです。
「両親と再会出来なかったコーナは不幸」かもしれませんが、
「コーナと離れなくて済んだセレンディピティにとってはハッピーエンド」と言える終わり方で、
”あちらを立てればこちらが立たない”と言う難しい事になっているようです。

この「ピュア島の仲間たち」は、この後岡本さんが舞台の仕事が多くなった等の事情から
アニメにおける(現時点での)岡本さんがほぼ毎回レギュラー出演された最後の作品となっています。
そんな作品ではありますが、著作権上の問題等があるとは思われませんが
あまりに古く知名度が低いせいか、商品化も無く、再放送の機会が少ない事もあってか
現在は作品自体が、事実上”幻の作品”と化しているのは非常に残念です。

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