「タイムボカン」 淳子

本名:木江田淳子? 年齢10歳
タイムボカンを完成させてすぐ行方不明となった木江田博士の孫娘。
劇中も設定上も、両親がいるかどうか不明

気は優しく祖父思い。緑色の髪とパッチリした青い瞳が特徴的。
少し感傷的になりやすい面はあるが、芯は強くしっかりとした性格をしており
研究所では世話役的な存在で、みんなから慕われている。
またペラ助のちょっとした会話から、タイムワープする時代を特定できる為
古今東西の歴史にはかなり詳しいように思われる。
行く先々で美女に鼻の下を伸ばしがちな丹平ちゃんに不機嫌になっている事から
恋愛感情はかなりあると思われる


淳子ちゃんの魅力は、健気さや清純さ、優しい点だと思います。
優しさから、あるいは悲しみから時折涙したりする点も、視聴者の心をくすぐる魅力の一つでしょうね。
後番組「ヤッターマン」のアイちゃんが決め台詞があったり、格好良く描かれているのに比べれば、
格好良さと言う点で、淳子ちゃんは少々物足りない面もありますが
淳子ちゃんがいなければ、アイちゃんも存在し得なかった点を考えれば、
淳子ちゃんを演じた事で、岡本さんの現在の地位が築かれたと言う見方も出来るかと思います。

また、キャラの特徴的に見てもアイちゃんより淳子ちゃんの方が清純さと言う面で
本来の岡本さんの印象に合うキャラだと言える気もしますし
アイちゃんに比べ”少し年齢が若い”と言う点も固有の魅力に該当するかもしれません。
最も落ち着いた雰囲気、唇の色っぽさ、さらに岡本さんの声や演技の大人っぽさから
10歳の少女とは思えない雰囲気を醸して出しているのは間違いありませんけどね。

ただ優しい一方で、淳子ちゃんはアイちゃん同様”焼きもち焼き”と言う特徴も持っています。
実は焼きもち焼きと言う観点で言うなら
淳子ちゃんの方がアイちゃんに勝っているように思われます。
(悪意の解釈をすると、アイちゃんより嫉妬深いとも言える?)
ただ、淳子ちゃんには意外な事に一度だけですが
王子様に一目惚れしてデレっとしているシーンもあります。
あと、淳子ちゃんってペラ助をパチンコで狙おうとしたり
意外と行動が過激な部分もあったりする事もあるように感じます。

アイちゃんより、淳子ちゃんに強く感じられる魅力を挙げるなら
アイちゃんもかなり知的だと思いますが、淳子ちゃんの知的な面は劇中において
歴史に詳しいと言う描写で割と多くされており
印象としてアイちゃんより知的に見えるかもしれません。
他にもメカを操縦する機会がアイちゃんより多いと言う点も魅力ですし
何より、岡本さんの歌う「うしろすがた」「花ごよみ」と言う
(「花ごよみ」は岡本さんと太田淑子さんのデュエット)
淳子ちゃんのキャラソングが作られているのも
アイちゃんには無い淳子ちゃんのみの利点だと思います。

なお「うしろすがた」は本編では27話で一度だけ流れましたが
レコードバージョンとは微妙に唄い方が違っています。

話の中では27話で祖父の木江田博士が帰って来るまでは、
博士の行方を気にするためか、明るい雰囲気があまり感じられませんが
博士が戻ってきた後は明るさを取り戻し、マージョ一味の悪事を阻止するために奮闘しています。
と言うより戻ってくると、あれだけ思っていたはずの博士をむしろないがしろにして
タイムボカンで丹平ちゃんと共に行動している方が多かった気も…

ちなみに8話「大登場!ジンギスカンだペッチャ」の回では
ジンギスカンの息子ドウモスカン(声は野沢雅子さん)のフィアンセ
キレーダの声も岡本さんが担当されています。
このキレーダは、一見すると岡本さんとは思えないような声色の岡本キャラでして
ファンなら是非チェックしてみて下さい。
また、8話はドウモスカンに淳子ちゃんが花嫁にさせられかかる場面で
珍しくあの特徴的なヘルメットを外しているシーンも見られます。
ヘルメットを外すシーンは、他にも淳子ちゃんがモナリザのモデルになる回(12話)にもあります。

なお、34〜36話の3話だけは淳子ちゃんの声が、
岡本さんではなく横沢啓子(現・よこざわけい子)さんに変わっています。
この交代の原因は岡本さんが出演され、1975年に公開された映画「同胞(はらから)」が
翌年1976年5月19〜29日にモスクワで開催された映画祭に出品された際、
出演者の一人である岡本さんが、映画祭等に参加した事が理由のようです。

最終回では、ダイナモンドを狙ったマージョ一味の野望が砕かれ、
淳子ちゃんは祖父の木江田博士と仲良く暮らしたものと思われます。
でも、あれだけ博士をないがしろにして、丹平ちゃんと行動していた所を見れば、
むしろあの二人はすぐにでも結婚してしまうのでは?とも思います。
(後に、発売された『オタスケマン』のCDドラマで二人が婚約した
との淳子ちゃんの台詞もある位ですし)

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