『岡本茉利ファーストリサイタル 明日への出発』
1982年1月24日

会場は新宿・紀伊国屋ホール。公演は昼夜二回行われたようです。
今回の舞台の構成は、ボカンシリーズ等でおなじみの笹川ひろし監督が務められました。
この笹川監督の起用に関しては、笹川監督の自伝によれば岡本さんと沢竜二氏が、笹川監督に構成をと依頼をして
笹川監督がアニメファンの方々にも楽しんでもらいたいからと説得され、 引き受けられたのだそうです。
公演のパンフレットには当時存在した”岡本茉利FC”の代表の方のコメントが載っていたり
パンフレットの表紙には笹川ひろし監督が描かれた岡本さんの希少なイラストも載っていたとの事です。

肝心の舞台の内容はと言うと時代劇ベースとミュージカルベースの二部構成で
第1部のお芝居の演目は「今昔かぐや姫」と言う物で
岡本さんの役所はおそらく主人公であろうかぐや姫役でした。
ゲストは水島裕さん、中尾隆聖さん、井上和彦さん、小原乃梨子さん、
石丸博也さん、吉田理保子さん、つかせのりこさん、富山敬さん(ナレーション担当)

岡本さんとは「スパンク」、「ボカン」シリーズで共演された方が多くゲストに選ばれたようです。

その後の第2部は「茉利の旅立ち」と題したショーが行われました。
ショーは全部で6のパートに分かれていました。

1.「アニメを唄う」
岡本さんが「おはよう!スパンク」、「花の子ルンルン」の主題歌を歌われた他
「タイムボカン」「ヤッターマン」に関する歌を歌ったのは資料等で確認しました。
ただ、岡本さんが実際に歌ったのが「タイムボカン」の主題歌なのか
「うしろすがた」あるいは「花ごよみ」だったかは、分かりませんでした。

ヤッターマンについても歌ったのが「ヤッターマンの歌」なのか「ヤッターキング」なのか
それとも別の歌なのかは判断出来ませんでした。

2.「ミュージカルに挑戦」
アニメージュの記事によれば
岡本さんがミュージカルメドレーを歌われたパートだったようで
資料に記載されていた「メイムの歌」「マイベストガール」等を歌われたものと思います。

3.「流行歌の世界」
資料に記載されている曲目は「悲しい酒」「二人でお酒を」「夢追い酒」「酒は泪か溜息か」
「奥飛騨慕情」「ルビーの腕輪」「ギンギラギンにさりげなく」
となっています。

また、岡本さんのお名前の脇に「歌 沢竜二」と書いてありますので
沢さんが歌った部分もあると推測され、岡本さんがどの歌を歌われたのか正確には分かりません。
ただ、アニメージュの記事によると「ギンギラギン…」は間違いなく岡本さんが歌われたようです。

4.「お客さまコーナー」
資料ではゲスト欄が「???」となっておりますが
ゲストでどなたが来られたのかは、分かりませんでした。
内容も推測になりますが、ゲストと岡本さんとのトークじゃないかと思われます。

5.「明日への出発」
演目は「メランコリー(以下判読不能)」
「新宿ホームタウン(以下判読不能)」
「明日への出発(以下判読不能)」
となっております。
ただ、資料に記載されている演目が非常に読みづらく、正式なタイトルではありません。

歌 岡本茉利の記載があるので もちろん岡本さんが登場した歌を披露されたものと思われます。

また、作・編曲を内藤法美氏(越路吹雪さんのご亭主)が担当され
内藤氏のお名前も載っておりますが
他に、最初の二つの演目の下に山川啓介氏のお名前
一番最後の演目の下に沢竜二氏のお名前が載っておりました。
これは、演目ごとの詩の部分を担当されたものと推測されますが
詳細が分かりませんので、断定は出来ません。

6.「フィナーレ」
資料には特に内容についての記載が無いので
どう言った内容だったのか、全く分かりません

アニメージュには「茉利の旅立ち」における岡本さんの写真として
・和服姿(演歌を歌っている際の衣装でした)
・ラメ入りのタンクトップ姿(おそらく激しい曲を歌う際の衣装だったと思われます)
・白い衣装(ミュージカルの際の衣装です。「アニメージュ」誌に載っていた写真としては、この写真が一番大きかったです)
と色々な衣装を着こなす岡本さんのお写真が掲載されておりました。

まとめた限りでは、色々な岡本さんの魅力に溢れた公演だったと思われますので
映像化していないのが、惜しまれます。

なお、このレポートは
「アニメージュ」1982年4月号152ページ掲載の公演のレポート記事をはじめ
ファーストリサイタルの資料や以前私が拝見した公演のレポート等をまとめたです。
この公演の中身に関する詳しい情報をお持ちの方からの掲示板への情報提供をお待ちしております。


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